昔ながらの製法で職人が手作りする山形の逸品「乃し梅」

クエン酸パワー!もともとはお薬でした

「乃し梅」は山形の代表的なお菓子です。梅の実を寒天で練って仕上げた、美しい琥珀色の和菓子ですが、もともとは薬として使われていたそうです。

山形城主に仕える御典医が、気付け薬として治療に使っていたものを、その子孫がお菓子にして販売を始めました。それが佐藤屋なのです。

佐藤屋は文政年間に創業した、とても歴史のあるお店で、乃し梅が誕生したのも文政時代だということです。

完熟梅と砂糖と寒天だけを使った昔ながらの味わい

梅と聞くと、水戸を思い浮かべる方も多いのですが、実は山形も梅栽培がとても盛んな土地柄です。山形名産の紅花から色素を抽出するときに、梅の酸が必要だったためといわれています。

佐藤屋の乃し梅は、山形の村山産の完熟梅と砂糖と寒天だけを使って、昔ながらの製法で、職人さんが一つ一つていねいに手作りされており、上品な甘酸っぱい味わいが特徴です。一枚ずつガラス板に流して作られる「乃し梅」は宝石のようで、味わいはもちろんのこと、見た目にも涼やかな逸品。

オートメーションが一般的になった現代でも、古くから伝わるレシピを頑固に守って、手作りされているところに、乃し梅を誕生させた老舗としての誇りとこだわりが感じられますね。

砂糖屋の所在地は、山形市十日町 3-10-36。値段は5枚入り500円(袋入り)、10枚入り1,000円(箱入り)です。

(画像は、佐藤屋のホームページより)


▼外部リンク

山形の和菓子といえば 佐藤屋の乃し梅
http://satoya-matsubei.com/intro/noshiume.html